07.31 Sat


数週間前に、形になったデスク収納です。
湿気の多いこの季節は、木の動きが大きいです。
しばらく観察していました。
予定どうり、微妙に調節するヶ所が、明確になってきました。

機能的なチェックもしました。
ノートパソコンを使えます。そのまま収納できます。
パソコン部分スライド板面には、黒い革を貼りました。
かねてから、やってみたかった事であります。
現実、なかなか革張りに適した場面がなく、いつかやろうと決めていました。
プチ採用です。クライアントには内緒です(笑)。
これに、籘編みのスツールとこれも貴重なリノリウムの棚が揃う日が楽しみで仕方ありません。
「チェリー」と「籘」と「リノリウム」と「革」の素材が、とっても仲良く喜んでいるように、私には見えます!
とても楽しみです。

それから、今日はこの地区で活躍されている建築家の服部さんが、
クライアントと一緒に家具を見に来て下さいました。

籘椅子や円卓やソファなどの雰囲気を、とても好感を持って下さっているようで、とてもうれしいです。
籘の使い方であったり、円卓の温かさだったり、最近の私のチャレンジを、よく理解して頂いています。

勉強熱心な姿勢には、ホントいつも、頭が下がります。

また、クライアントさまに関しましては、
遠方からお越し頂きましてありがとうございました。

何かのお役にたてば、幸いです。

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07.30 Fri
楽しく作れること。
人に愛されるモノであること。

私にとって、これは仕事の誓いというより、生きることの誓いであります。


「エコ」や、「やさしさ」とはまるで違います。

よく耳にする売り文句でなく、目指している奇跡のような生き方です。


ちなみにですが。


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07.30 Fri
2010730.jpg

一汗かいて、工房に戻ってきました。

アメリカから遥々、届いた材料です。いろんな場を経由して、本日やってきました。
天気と相談していましたので、天候にも恵まれました。
8時から、6人で取りかかり、大量の汗をかきましたが、10時には、終えました。
爽快に、ご苦労さまでした。

樹種は、アメリカンブラックウォールナット材です。

これで何を作るのかは、自由なのです。

そうなのです、自由なのです!

誓っている事があります。

楽しく作れること。
人に愛されるモノであること。
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07.29 Thu


春頃から設計を進めていた家具があります。この度、家を建てられるという事で、家具の相談を受けておりました。
建築図面を見て、いろいろと想像し、考えてきた家具です。
今までが、長かったです。
でも、これからが本番の試行錯誤の始まりな訳です。

まずは、背面の板です。これは、ナラ材の節あり材です。わりと、目が詰まっている老木材です。
棚にモノを置いてしまえば、そんなに見えなくなる部分ですが、いつも軽視していません。

天板の板は、ず~と悩んでいまして、設計段階で70ミリとしたものの、45ミリぐらいに迷ってみたり、今現在、加工が進み、工房で考えてみた時点では、60ミリくらいかなと、、、。結局、そのものをリアルタイムに決断していくしかなさそうです。

安易に、安心できる決断で進みはしません。
今回も、自分が、満足できるモノへ、チャレンジです。
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07.28 Wed
今日の写真を三宅さんから頂いたので、紹介させて頂きます。

201072804.jpg
床材は、ナラ材のラスティックな感じのオイルフィニッシュという事でした。
ですので、天板にはナラ材の癖のあるやんちゃな節あり材を使いました。


節あり材の使い方は、無節材とは違う難しさがあります。まず、この材の特有の雰囲気が好きでないと、魅力を発揮できるような仕事はできないと思いました。
実際、私も積極的に使うようになったのは、ここ最近です。それまでは、「魅力あるから好きだよ」ぐらいでしたので積極的ではありませんでしたが、今は違います。
確実にハマっています。「もう、一歩深入りしてみない?」っていうワクワク感が強いです。

それと、ご存知のとおり、ソープフィニッシュにも、みごとにハマっています。
ナラ材に限らず、色の濃いブラックウォールナットまでソープフィニッシュしています。
何がそんなに魅力があるかは、触って感じて頂かないことには、説明では軽すぎます。

機能的には、オイルフィニッシュより、汚れやが目立ちやすいという点がありますが、汚れにくさが木素材の魅力ではありません。
どんどん、木に油染みが付着して、いつの間にかオイルフィニッシュになっているっていう具合かと予測していたんですが、予想に反して、不思議と油は定着しません。
人肌に近いという点で、使う人も受け入れやすいのかもしれません。
ジーパンやダンガリーシャツのような感じとも言えます。
流木のようなとも言えます。
染みや傷は、思ったよりあった方が、感じ良かったりします。
自然なことですし、蓄積や風化の美は、とても奥深くもあります。
人も場も、おおらかさな気持ちで関わっていけば、今までの概念が嘘のように崩れ、逆に、良い感じに思えることもあるから不思議です。ホント。だから、いろいろ楽しんでみる価値はあります。

話がおもいっきり、深入りしていきましたが、
このテーブルは、節あり楢材のソープフィニッシュです。確実に素敵です。感情を刺激する何かがあります。
お店では、普段はクロスをかけます。
その下にこのプリミティブな小宇宙があると思うと、素敵すぎてうれしくなってしまいます。

お店のHPです。店長自ら作成されているそうです。あらたにオープンされるMatsuzaka Meat & Vegetablesです。



壁のタイルもかっこいい。
さすが三宅さんだと思いました。お洒落です。
三宅さんは、ブリティッシュバイク好きの、憧れのマン島にも行かれたことがあるそうです。
だから、私的に文句なしにOKなのです。
ちなみに、私もBSAやNortonというモーターサイクルの放つオーラに、
今のソープフィニッシュと同じようにハマっていました。今でも、比べ物にならないくらい素敵なモーターサイクルだと思っています。

スピリットとエンスーな精神です。


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07.28 Wed


今日は、名古屋市の繁華街である錦3丁目に納品に行ってきました。
この地で40年続く焼き肉屋さんのテーブルです。
三宅博之さんからの依頼です。三宅さんは、その新しい店舗のデザインをされました。

三宅さんは、10年前に私の家具の展示会にきて頂いて以来のおつきあいです。
あの頃の精一杯な私は、今でもそんなに変わっていませんし、今でもお互いがんばっていて、こうやって家具を届けたことは、とっても感動的ですらあります。

とっても素敵なお店だと思いました。ランチもごちそうになり、満腹です。あらためて紹介させて頂きますので、楽しみにしていて下さい。
それから、三宅さんから試作のプロダクトを頂きました。201072801.jpg
銅製の鉢です。鉢の下のお皿なしで使えるアイデアが施してあります。
銅製なので、経年変化が楽しみです。植物といっしょに鉢も育てたいと思います。

午後は、木材屋さんへ。
201072803.jpg
在庫のナラ材を引き取りに行きました。楢材、胡桃材、楓材、などなど数十リューベ預かって頂いています。
そして、今日もナラ材を2立方ほど、仕入れました。
さらに、材料を確認をして、チェリー材も5立方ほど、仕入れることにしました。(少し金銭的に躊躇しています)
違う材料屋さんですが、フィンランドパイン材も3立方ほど仕入れる予定です。
またまた、違う材料屋さんですが、アメリカ西海岸のブラックウォールナットは明後日、名古屋に到着致します。これも5立方以上あります。

かといって、こんなに使う予定はまったくありません。
「この木たちと行きて行く」という決意表明です。

この命のバトンを受け継ぎたいと思います。





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07.26 Mon


今日も、しっかり使ってみました。
またもや、ちび達の水遊びに役に立ちました。直射日光の中、水でおもいっきり、ビタビタになりました。

実は、このスツール、さらに一段階チャレンジしています。
先週、妻からあるリクエストがありました。
「帆布が脱着して洗えるといい」という内容でした。
もともと革で始まったスツールなので、洗うという概念がなかったのすが、帆布となると、そのくらい気軽な道具にできるともっといいようなのも分かります。


という事で、フックで脱着するタイプを考え、早速、試してみることにしました。

思ったよりフックが丈夫で、使ってみて手応えを感じました。

もう一点変更を加えた点があります。
革に比べ伸び率は少ないですが、やはり中心部が、くびれたように伸びました。
ですので、帆布をあらかじめ太らせました。
予想どうり、使っていくと効果が現れました。ただそれがいいのか、まだわかりませんが。

使って、運んで、洗って、長期テストをしながら、また報告していきたいと思います。

ちなみに、私の体重は58キロ。子供を抱っこして座って二人で70キロです。
外で主に使う場は、わりとゴツゴツした石面です。もちろん平面は出ていないです。そこで何も気にせず使ってきたいと思います。
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07.26 Mon
距離はとてもロマンチックです。本当にありがたいことですが、距離の離れた地域にお住まいの方から、家具を相談頂き、作らせて頂く機会があります。
今までとくに紹介をすることはなかったのですが、今のこの時代に立つ私たちならではの素敵な出来事なのではないかと思うようになりました。そう思えている私がある事が、何より事実だと思います。
昨日、頂いたメールを紹介させて頂きます。



今日、お昼過ぎに、無事にチェストとスツールを届けていただきました!

すごいです。
かっこよくて、
でもとても温かで。
時間をかけて考えていただいた真鍮のつまみも、すごく素敵です。
座った時のダイニングテーブルからの眺めも、素晴らしいです。
これから一緒に過ごしていけるんだなぁ、と思うと、とてもとても幸せです。

そして、スツールは、ブラックウォールナットにして良かったです!
部屋の良いアクセントになりました。
ナラのソープフィニッシュとの相性がとても良いのにも、驚きました。

仕事を終えて深夜に帰宅したオットが、晩酌しながら、よくテーブルを撫でています。
「ほんとに良いなぁ」って毎度言いながら。すごくホッとするようです。
宮嶋さんの作っていただいた家具に、とても幸せな時間をいただいています。
本当にありがとうございました。

以上が頂いた内容です。
何がとは言えませんが、とても感動を頂きます。
私は、遠くは離れた場所のことを、思い巡らせます。
人はすごいなあと思えます。
だから、何よりうれしいです。
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07.25 Sun


シェーカーテーブルが完成しました。
とはいっても、実は、数週間前に既にこの形になっていました。
この数週間の時間の中で、確信に至りましたので、クライアントにようやく連絡を致しました。

そして、今日、お店で初、面会となりました。
私は確信していますので、現物以上、もう何も説明することは持ってはいないのですが、
テーブルのそばで「うんうん」と頷いていたような気がします。
籘編みが完成しましたら、揃って納品となります。

私を信頼して頂いて、本当にありがとうございます。
そして、これからも永いおつきあいになります事を願っております。

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07.24 Sat
2010724.jpg

待っていました。北海道から届きました。ナラ材の節あり材です!
なかなかある材料ではありません。

そして、この表情豊かなナラ材で、スペシャルな本棚になるように、創っていきます。
天板と側板は厚いと感じる程度の厚みで囲うようにしたいと思っています。
想像の範囲外で、期待しています。
お願い!いろんな事が味方になってくれますように。

201072402.jpg

こちらは、特殊な機構で開く扉です。上に向かって開いて、内部にスライドして収納されていくという動きをします。
この家具もそうですが、形になってから、しばらく落ち着かせることが多いです、最近。
私が、「良し」と思えるまで、待たせてもらっています。
本当に何も手を加えないまま数ヶ月すぎるときもあります。
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