08.31 Tue
音楽に合わせてトランポリンなどで体を使った運動をすると、脳が活性化されるという音楽療法というものがあります。
しかも、生演奏でのコミュニケーションがとく効果があるそうです。
家にあるセミアコでは、音がささやかすぎて、なんだかイマイチです、、。
なんかこう、音の波動が伝わらないというか、、。
やはり生音ならフォークギターでしょう。
フォークギターは、以前は持っていたのですが、ネックが折れてなんともならなくなって、処分してしまいました。
「なんか、もうギターは弾かなくてもいいかな」的な気持ちでいました。

音楽療法が良いということで!
それで、私の誕生日に「フォークギター復活祭」をしようと妻と計画してきました。

そして、行ってきました。
ヤイリギターへ。




ギターという存在を探しにいくというより、なんかこう特別なものが待っていてくれるようなドキドキというか、、。
何かがあるような、、、、いや何もなくてもいいのです。
復活祭に意味があるのです。
別にいいのです。

さすがクラフトマンシップ漂うギター工房です。
何か期待ができそうな雰囲気を感じます。
ミュージシャンのポスターやサインがリアルです。

いろいろと、試し弾きをしていくと、マホガニー材を使った、温かい音色がいいように思いました。


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でも、なんかイマイチ。
グッとこない。なんか求めている部分が違うような、、。

ウレタン塗装がイマイチ。
「やっぱり、ラック塗装でないとグッとこないなあ~」と思いながら、
いや、何かあると感じ、粘っていました。

すると妻が、一見、目立たない隅の方にあるギターを見つけ、と同時に、それだ!と分かりました。
「それ、ラック塗装でないですか?」
とお聞きすると、
「う~ん、社長が昔使ったやつやからなあ~、、あっ!ラックです、ラックです!」と。

そして、それが近くにくると、鳥肌!

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神です。

すごいです。別の意識で生まれたものだというのがビシビシと伝わってきました。
ラック塗装というものは、機能的にウレタン塗装に劣ってしまいます。
と、いろいろとデメリットとされている事は、私には魅力にしか思えません。

現に、バイオリンにも用いられています。
ただ、今の時代に合わないだけです。
製作の効率が悪すぎることが、時代に合わないだけです。
扱いやすいだけのモノが時代の主流なだけです。
だから大丈夫です。
私は主流ではありません。
人としてより普通でいたいと憧れていますが、時代に遠慮したいとは思っていません。
そんなモノ、まして、グッときません。

と、いう事で、、、グッときました。
「こんな感じで」と
オーダーメイドをし、ギター職人さんに一点モノを製作して頂くことになりました。
それしか先は見えません。

ただ、ラック塗装は手間がかかりすぎるという事で、
「僕が、塗ります。取りに来ます。自分で塗ってまた持ってきます」という提案をさせて頂き、「うん、面白そう」と、快く私を受け入れて下さいました。

結果がどうあれ、私に、他の選択はありません。

いろいろと選択できる自由な時代ですが、選択させないで欲しいと思ったことありますか?
私は、そう思います。
これから先、行きていくうえで「選択」はしていくのでしょうが、自然とそれを手にしていたいです。
「妻」を選んで今がある訳ではありません。出会ったのです。
子供も「選んだ」のではありません。
全て自然な、何万分の一の奇跡で今があると思います。

もし、選択して、自分の思うように全て行くとすると、それはとてもつまらなく、悲しいことだと思います。
もし、神様が、一つだけ願いが叶えてくれるとします。
何をお願いしますか?
妻と私はたぶん同じ事を願っています。
本当の願いに迷いはありません。

デザインや音色にはとくに注文はありません。
とくに強いこだわりがある訳ではありません。
普通でいいです。

注文したいことは、あの雰囲気です。
想いが、シンプルに形になり生まれでる本物のオーラです。

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ギターが形になってくる日が楽しみです。

それまで、手に入れたラック塗料とメタノールで、「タンポずり」塗装の実験をしようと思います!
楽しみ!

最後にまさかと思って、「ラック塗装で作ったミュージシャンの方っています?」と。

たぶん、いないと言うことでした。


長い時間かけていたので、退屈してきたかと気にしてみると、「一五一会」を手にし、
姉ちびのオリジナルソング「お花は奇麗」を歌っていました(笑

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なかば強引な、姉ちびの「これはちょうどいい」という理由で、
今日は「一五一会」とともに帰ってきました。





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08.29 Sun
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天板と側板のボリュームを悩むために、仮組をしましたが、
迷いは、気持ちいいくらい一瞬で吹っ飛んでいきました。

バッチリです!
56ミリの厚みですが、50ミリくらいがいいのかなあ~と悩んでいましたが、今回においてはその数ミリの微妙な調節は、どうでもよく些細な事だと、感じました。
今回においてはです。

とにかく、かっこいいです。
荒々しい節や割れなどのあるナラ材を、こうやって大きく固める感じがとっても良い感じ!
しかも、この存在感をオイルフィニッシュでプラスするのではなく、ソープフィニッシュでマイナスしていく感じが、たまりません。
右上隅の背中の穴は、コンセント用です。
電源×2+LAN+電話線が並びます。
4連なので、既製品にはありませんので、中身は、2ヶ口のものを溶接して4連にします。
カバーも特注で、真鍮製です。

心配はしていないですが、気が重いのが、大阪市の現場まで、この重たい本棚を搬入する事です。
でも、期待していて頂いているから、がんばれると思います。



夜、自宅に帰ると、妻と姉ちびが、今か今かと待っていてくれました。
少し遅れた38回目のバースデイです。

妹ちびは、既に寝ていました。

生まれたことに感謝したいと思います。

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姉ちびが、一生懸命、デザートの杏仁豆腐を作ってくれました。
なんだかとても、うれしかったです。

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08.28 Sat
まだまだ残暑が続きます。

先日、採寸した本棚です。
こうやって、丁寧にしっかり組み立てていきます。圧着する力は相当です。
この本棚は、造り付けになりますので、より収縮や反りのことを意識しました。



同じもの2本を、横に並び連結し、天板とさらに側面の板で囲んで、一体になります。
明日の朝、2本を連結した状態で並べます。
そして、仮想し、天板と側板の厚みを決めます。今までさんざん悩んで決めかねていた部分ですので、とても楽しみです!



午後からは、打ち合わせがありました。
横浜市からから来て頂きました。以前も、家具を作らせて頂いていますから、お会いするのは、約一年ぶりの2回目です。
とても楽しく打ち合わせをさせて頂きました。ソファ前のテーブルと、玄関で靴を履く時に使えるもの(仮スツール)を相談して頂きました。
字が描けないくらいの(きれいな平面ではない)テーブル的なものをお話させて頂きました。
分かりやすく例えるなら、枕木のようなもの。
かちっと家具にするのではなく、あえて崩したような、、、そこにそういう存在があるような、、、。
と、形はないのですが、イメージは前々からありましたので、それをお話させて頂きました。
考える時間を頂いたので、いろいろと考えてみたいと思います。
とても楽しみです。

ソファを見に来て頂いた方も以前に家具を作らせて頂いた方でした。
繋がっていることが、私に謙虚さとやる気を出させてくれます。

本当に、うれしいことです。


暑い中、本当にありがとうございました。
精一杯の結果を届けたいです。


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08.27 Fri
今日は朝から、再び材料が入り積み降ろしでした。
真夏に3回も、全部で6山分も、積み降ろしをするとは、まったく予定していなかったですが、満足いく材料を仕入れることができました。

大量の汗をかいた後、午後はパソコンで仕事でした。
体と心は正直で、まったく余計なことまで気がまわりません。

新築の住まいのキッチンをご相談頂いていて、設備の納まりなどを考えていると、頭がヒートしてきます。
住宅を建てられるときに、何を大切にするかという部分が、住人によって、さまざまです。
私のところに相談して下さる人は、何かを感じてそうなった訳ですから、私なりに妥協をしないようにがんばりたいのです。

私が自宅を建てる際、勇気を出して手に入れたのが、この階段です。
たぶん家の中で、一番贅沢な部分だと思います。

家具以外、何もない家ですが、こんな階段がある家でもあります。

住みながら、いつも自問自答をします。
希望のヒントを。


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08.26 Thu
斧が届きました。
チェーンソーで、玉切りした丸太は、少し小口割れしてきていますので、割時です。
広葉樹は、乾燥する前に割ったほうが楽という事で、、、

中心から放射状に、数ミリ割れていますので、そこを狙って、斧をふりかざします。
割れました。
それでも、長さが30センチ以上で、径が40センチくらいあると、大変です!
くさびを打ち込みながら、サポートします。
割れると爽快です!!

でも、割れない丸太は何をやっても割れないです。道具があってないのと、もう少し何かのきっかけが必要なのだと思いました。
とても体力を使いますが、体や肩は爽快になります。
腰痛や肩こりのある人は、エクササイズとして良いかも。



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何でも自分でやってみると、ドキドキとリアリティーがすごいです。
めんどくさいですが、日常が楽しくなります。


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08.25 Wed


大阪市まで、採寸に行ってきました。
今秋に完成する住宅です。


正面の壁面に、本棚を作り付けます。
節などの素材感の強いナラ材を使います。

当初は、ここにデスクを予定されていましたが、住まい全体の話をお聞きして、考えていくうちに、まったく違う提案をさせて頂きました。

この本棚の壁面と向かい合わせになる壁面には、テレビが来ます。そしてソファが配置されます。
ソファの背面が、本棚となります。
本棚といっても、本だけを収納する訳ではなく、子供のおもちゃや、思い出のモノを置いほしいと思いました。
だから、この本棚は、今まで私が作ったことがないくらいの厚みのある天板になります。

将来的には、小さな円卓を本棚の近くで使うことも考えています。

テレビ台を相談をお受けしたのがきっかけでした。

Iさんの住まいには、悩んだあげく、円卓を提案しました。既に完成していますが、今日、現場の吹き抜けを見て、それが間違っていない事、素敵になることを確信しました。

テレビ台も、あえて大きめのもの提案しました。これも、今日、現場を見て、窓からの採光や空間のボリュームを活かした居心地の良いリビングになると確信しました。

ソファは空間からするともう少し小さいサイズを考えていましたが、座りごこちを優先しました。
空間にゆとりを与えるのが良いのか、満足のできるサイズの家具で暮らすのが良いのか、私も、すごく悩みます。

新しい住まいで悩んでいる方は、どうぞ、相談にいらして下さい。

思ってもいないような住まいの提案ができるかもしれません。

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08.22 Sun
来週は、大阪まで採寸に行きます。
楽しみです。

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採寸待ちの板。

節あり材のナラ材です!
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08.21 Sat
残暑が厳しいです。
名古屋は、とくに暑いと言われます。

そんな中でも、家具を見に来てくれる方がいて、すごいファイトを感じます。


夜は、家のすぐ近くで盆踊りと花火大会がありました。



それでも、夜は涼しくなって、いよいよ夜が楽しくなってきました。
夜が気持ちいい季節ももうすぐです!
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08.20 Fri
今日は疲れました。

午前中に、5立方ほどの材料を積み込み作業をしました。
先日仕入れたある材料が、あまりにも質が悪く、全部他の樹種変えることとなりました。
供給側の言い分では、規格範囲内ギリギリといいますが、私からすれば削るまでもなくアウトでした。
もちろん、良いものもありますが、「全体として良くない時期なんだなあ」と、感じました。
中国で人気があるせいか、材料の供給が追いつかない樹種です。
そうなると、全体の品質の下がっていきます。だから、しばらく(数年)は、使う事を止めようと思っています。
需要と供給の関係で、価格が上下する材料は、必要以上に高いか、質が悪いかどちらかなので、あえて使う事もありません。


夕方に、桜井くんが、切倒した丸太を運んできてくれる事になっていました。
薪を作るには、
まず、丸太を30センチくらいの長さにチェーンソーで切ります。
玉切りしたら乾燥する前に(翌日でも可)、薪割り作業をします。

広葉樹は乾燥前の方が、割れやすいそうです。
そんな情報を詳しい方から教えて頂いたので、玉切りしたら、間髪入れずに、割らなくてはいけません。

便利な薪割り機などもありますが、大きな丸太は、結局、斧ということらしいです。
20センチくらいの細い丸太は、そのまま薪ストーブに焼べるので、割る必要がありません。

そんな事を考えていたら、工房の外に転がっている丸太をなんとかして割れないか、、、と、よぎりました。

という事で、やってみました。

径が30センチくらいある丸太です。2年近くそのままで、しっかり乾燥しきっています。
今工房にある道具だけでトライです。木くさびで割れるような気がしました。

最初2本用意してチャレンジしたものの、くさびの角度とボリュームがダメで食い込んで割れませんでした。
そこで、角度を少し変え、幅も変え(トルクを分散させる)、3本で割ってみました。

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打ち込む角度や位置を読めば、割れました。
でも、同時に木くさびも破壊されていくので、やはり鉄製のくさびが必要です。
それを木製のかけやで打ち込んでいては、かけやが破壊されていきます。
と、言う事は、、鉄製のくさびに柄をつければいいじゃん、、、っ、てそれは「斧」です!
私は、原始人かい?
そうやって道具は生まれてきたのでしょう。


夕方、丸太が到着しました。
丸太の切り口をよく見ると、カシノナガキクイムシの被害にあった証である、免疫反応の後が確認できます。



この後、二人で、7割くらい切り終えました。
残りは、後日です。

買うことができるエネルギーとは違い、ホント大変です!
この作業を買う事もできるのですが、やれる範囲は自分でやってみたいと思います。
持続できるかホント心配ですが、、、自給自足です。

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08.19 Thu
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カッティングボードの試作です。
うまくできるか、まったく想像できませんが、シェーカーの資料などを参考にイメージしていっています。

それにしても、シェーカーの道具は美しいなあ、、、。
もちろん、流通しているプロダクト商品は、いまいちですが。

手仕事のナイフの痕跡などを見ては、自信なくします。
手持ちナイフで削っていくような小物もチャレンジしていきたいです。

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こちらは、フレームです。
まだ、どうなるか分かりませんが、いまのところ、これが良いような気がします。
私の場合、
家具もそうですが、形を作ろうと思って考えていても、楽しくありません。
そのモノの性格のような部分が見えると、楽しくなってきます。



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