09.12 Fri
夕方。
納品から工房に戻る。

午後いっぱいの時間を使い、納品をかねて打ち合わせをした。
クライアントとは、出会ってから3年とは思えないほど長い時間を共有しているかのような錯覚をする。

それはおそらく、一番大切な部分を共感し共有しているからだろう。
一番大切な部分とは、それは今月の人気の雑誌の紙面にのっているようなことでなく、ネットやフェイスブックで最も注目されるような事柄でなく、どこにでもある「生きること」そのものであって、人が願う普遍的なことである。
どうだっていいようなことに結局振り回されることない分、どうだっていいようなことに繊細に気づかぬうちにダメージを受けてしまている人もいる。

誤解をおそれず言うと、ぼくは家具を作っていながら、家具やモノありきで考えることはまずない。

だから、家具としての有名さやブランド名や作家としての著名さに、興味は持てない。
それより純粋に素朴に生きることの暮らしそのものに希望や愉しみを見出し、懸命に生きていきたいと願い、一生懸命創られるものが大好きである。

何より、依頼主が人である以上、その人のこれからの日常を何より大切に思ってしまうし、そういうかけがえのない何気ない日々への思いに、感動し自然と動かされてしまう。





その結果として、現時点のぼくが、ぼくとして礼儀を重んじ託すことができるのが、「家具を創ること」になる

だから、家具は人となりで創られる。

ぼくは今ここにいる。


そして、これからのことの話をできるのがとてもうれしい。

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