くつろぎ椅子(安楽椅子)です。
今まで、何脚も試作をしてきました。
その成果として、今まで座ったことないくらいまでのスペシャルな座りやすさまで高めることができました。
それでも、生涯のパートナーとして座る椅子という思いから、愛らしさや信頼感、そして無骨さや素朴さ、などの数値にできない感じることまで、じっくりじっくり試行錯誤してきました。
そして、今日、最終の椅子を仮組したものに座ることができました。
写真に写っている3脚は、最後の3脚です。
全部、違います。
筆を止めないで良かった。
籘編みまで、やったものもあります。
途中、弱気になって、コストダウン案を考えだして、編まないでできるものも、段取りして材料も工房に届いているのですが、本気になればなるほど、この椅子には、編む以外の選択はやはりできなかったです。
背面が、こんなにも美しいんですよ。籘編みの特性がこんなにも活かされる家具ってそうそうないですよ。
この編み方をするために、どれだけ時間と労力を費やし、研究をしてきたことか、、。
この籘編みにしていくと、やはり手間もプラスでかかってきます。
だから、単純にコストも上がっていきます。
一脚、40万円くらいになりそうです。
でも、それ以上に価値を見いだせたとしたら、それは、籘編みや木の仕事、そしてその素材を活かせたという事になります。
作り手が、楽しく、そして自信を持って進めれる、そして自分も使いたい、家族に使ってもらいたい、そして、子供や孫にも、受け継いで欲しいと願いたくなる、、。