09.28 Thu



生むときに、一番大事にしているのは形ではない。
それは何かと言われても、適切な言葉が見つからないのだけども。

人が暮らす日常の中で、時の重ね具合にグッとくるんだけど、そんな愛される道具を作りたい。

美しい家具というより美しいのは人の営み。
それを支える家具。

それを思えば、美しい線も生きてくるとすれば、美しいと感じるままに素直になる。





キッチンの吊り戸棚付きの食器棚。






2017092801.jpg

吊り戸棚を支える部分
使っていて楽しくなるようなことって、想像すればするほどいっぱいあって、
もののとらえかたひとつで、感じかたも変わり、そしてまた広がっていくんだろうなあ。





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「ものたちと」  詩・まど みちお



いつだってひとは ものたちといる

あたりまえのかおで



おなじあたりまえのかおで ものたちも

そうしているのだと しんじて



はだかでひとり ふろにいるときでさえ

タオル クシ カガミ セッケン



といるどころか 

そのふろばそのものが もので

そのふろばをもつ 

すまいもむろん もの



ものたちから みはなされることだけは

ありえないのだ このよでひとは



たとえすべてのひとから みはなさた

ひとがいても そのひとに



こころやさしい ぬのきれが一まい

よりそっていないとは しんじにくい

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もう長いお付合いをさせて頂いているクライアントが贈ってくれた詩。
日常の中でなんだかなあ、、って時に読み返したくなるような詩。

なんかね、頑張ろうって思えるんだよね。

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