10.08 Mon
キッチン

先日、今度納めるキッチンのクライアントが、出来上がったばかりのキッチンを見に来てくれました。
出来上がったキッチンを見て、設計士の平山くんも出来栄えにとても喜んでくれました。

3400mmの長さを、切れることなくカンナで引ききったのぞみは、少し誇らしげ。
かからない所を何回もかけたくなるカンナがけ。

そうではなくて、順番に全体に平らにしていけば良いんだよ、ただ何回もかけていると厚みが変わってしまうから、じっくりゆっくり仕上げていけば良いんだよ、とシンプルなコツだけを教えて、見守る。









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木目の表情や木取り木柄、設備機器を組み込むための工夫や、大きな家具を小さな部材から作り上げ、大きく組み立て仕上げきる段取り、またこれを一旦バラし、今度は住宅という現場に搬入し再度組み立てるという一台の大きな家具作り。

現場の基礎工事に入るもっと前から、図面で打ち合わせをし、
鉄骨で組み上がった柱だけの現場に採寸に行った暑かった夏の日が少し懐かしく思い出されました。


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引き出しをセットし完成キッチン。
道具から手を離し置き、静かにそこに存在する姿を見て、初めてわかることがあります。


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メープルという木の性質、手仕事で仕上げていくひとつひとつを体で、十分感じ取ってくれたようです。

キッチンの側板は、いい木柄の材が厚いものしかなく、予想以上に重いものとなりました。
その重さも、彼女は知っています。




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僕のように、物作りを楽しめる素質とプライドが彼女にあることを僕は知っています。



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