
毎日、こつこつと進んでいる椅子。 毎晩、家に持ち帰り食事をし使ってみる。
本を読むときに座ったり、そこにあると試作の荒さや未完のモノということを感じることなく、自然と使ってしまう。
椅子に体をあずけた無防備で無意識のぼくに、椅子のほうから教えてくれる。
明日まで待って、、、。
夕方の陰影が、荒削りの曲面を浮び上がらせる。
蛍光灯の作業場では、ディテールでしかない物体が
まるで命が宿ったかのように、あたたかく鳴きだす。
自分のしていることを確信し、今日も家にいっしょに帰る。



それにしてもこの脚、鉋の横削りをして体を通じてよくわかったのですが、とてもしっかりしています。
金属も木もそれぞれできないことがあります。
ぼくの作る家具は、職人技の積み重ねで、出来ています。
12年間、情熱を持ってやり続けると、どんなことでもどんな人でも、その事柄について「悟る」ことができるそうです。
情熱を持ち続けることが、何よりむずかしいことなのかもしれませんが、命そのままだと思います。
一生懸命生きることでしか、豊かさには気づけない。
家具の完璧なゴールはありませんが、家具の創作の日々には、さまざまな形の生活を受け入れ、一生懸命生きる学びと喜びがあります。

妻のお父さんは、ジュージアーロのデザインしたゴルフ1を乗っていた。
初期型のゴルフである。緑色の公衆電話のような色の、あのゴルフである。しかも妻がそれを譲ってもらって20代の頃乗っていた。いまだにあのゴルフが小粋で一番好きだと言う。家にはゴルフ1を含め3台のゴルフがあった頃もある。
今は、古いベンツを乗っていて、何度壊れても変えようとしない。代車でハイブリット車がきたときに、家族中みなが、そっちに変えたらと言っても、涙がでるほど抵抗をしたそうだ。
ぼくの乗っていたビートルを見て、「ビートルは乗る人は変わりもンだー」「絵描きとかさ^」となんだかすごく喜んでいた。姉夫婦がアメリカに赴任していた時には、アメリカに遊びに行っては「メンフィスのサンレコードに行ってきたよ!」とエルビス好きのボクに話してくれた。
今は、お坊さんをしているが、ジャズが大好きでお酒が大好き。ベッドの下からお酒が出てくるほど。
とくに、ジャンルもいろいろだが、楽器らしい楽器の音楽が好きで、人間らしい生々しさを感じる音楽は何でも聴きたいし、すっごく素敵なことだと思っている。
古い時代の生まれるワクワクした感じは、やはりイイ。
それらと同じワクワクが、ぼくの工房にはあるから、なんか素敵だなーと思うのでした。




ようやく椅子らしくなってきた新作の椅子ですが、工房で弁当を食べてみたり、パソコンを使ってみたり、自宅に連れて帰り、生活の中で感じることを確かめたりしています。
昨晩、ちょっと座ってどうなのか検討するつもりが、座って数分もたたないうちに、うたた寝してしまいました。品定めをするような緊張は一瞬で飛んでしまい、その時間の心地の良かったこと。
この事実はすごいことだと今日、実感しています。
まだまだ、全然整っておりませんが、「何が起きているのか」は確信しております。
ぼくは、家具を作っていますが、山や湖やそういう存在を見て創っています。
この世界に生みたい。
みかんと入れ物。
かっこいいなあ〜この入れ物。

小さい頃に衝撃的だったサーカスのバイク野郎。
こいいう球体の檻の中を、爆音とともにぐるぐる回転するアレ。
あの人の正体は、赤レンジャーなんじゃないかっ!と本気で思った。
ライダーのテクニックもそうだけど、鉄製の球体にはドキドキときめいた。
とにかく、幼い日の観たサーカスは、忘れもしない。
ピエロも得体が知れず、怖かった。
ピエロといえば、伊坂幸太郎の小説「重力ピエロ」を思い出す。どの作品も胸にぎゅっとくる世界。伊坂光太郎さんの作品といっしょに仕事をしたくなる。ボブディランの音楽もよく流れている世界。それはぼくと同じで、彼の作品に登場してもおかしくないなあ、と勝手に妄想をしたりする。
最近は、ピエロといえば「世界の終わり」のドラゴンナイト♪ が聞こえてくる。ぼくは、バンジョーもアコーディオンも大好きである。バグパイプも大好きである。楽器を奏でて生きていくっていうのはとても素敵だなあと憧れる。
バイク野郎も音楽野郎も永久に不滅です(笑)
かっこいいなあ〜この入れ物。

小さい頃に衝撃的だったサーカスのバイク野郎。
こいいう球体の檻の中を、爆音とともにぐるぐる回転するアレ。
あの人の正体は、赤レンジャーなんじゃないかっ!と本気で思った。
ライダーのテクニックもそうだけど、鉄製の球体にはドキドキときめいた。
とにかく、幼い日の観たサーカスは、忘れもしない。
ピエロも得体が知れず、怖かった。
ピエロといえば、伊坂幸太郎の小説「重力ピエロ」を思い出す。どの作品も胸にぎゅっとくる世界。伊坂光太郎さんの作品といっしょに仕事をしたくなる。ボブディランの音楽もよく流れている世界。それはぼくと同じで、彼の作品に登場してもおかしくないなあ、と勝手に妄想をしたりする。
最近は、ピエロといえば「世界の終わり」のドラゴンナイト♪ が聞こえてくる。ぼくは、バンジョーもアコーディオンも大好きである。バグパイプも大好きである。楽器を奏でて生きていくっていうのはとても素敵だなあと憧れる。
バイク野郎も音楽野郎も永久に不滅です(笑)

いろんな事があるけれど、
「仕事」 「家事」 「育児」 それぞれとても大切な「事」
大きな違いは、誰のために何を生むかだと思う。
それぞれ終わりがなく、不断の努めになる。
「定年退職」というものを想像できない努めがあって、生涯にわたって生きることに謙虚に懸命になれば、みな聖職者であり、生き方としてその事にまっとうしていくことそのものが、生き甲斐になっていく事である。
自分自身を退職できないのだから。
努め得られた豊かさが、
クライアントや家族に満ち届いていってほしい。
自分に廻ってくるのは、たぶん最後のほうだと思う。