08.31 Wed
Hard maple/ Round table
Kurumi/ Round table


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実は円卓には、ティッシュが置けるような工夫がしてある。
お客さんは納品まで知らないことも多い。



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08.31 Wed
rattan chest /black cherry

扉一枚、籐を編み終えました。
霧吹きで水を吹きかけながら、滑らすように編んでいきます。
夏の湿気と霧吹きで、ものすごい湿気。

チェリーの框枠は、ひねりや歪み強度を増すためにラタン編み用の框枠にしています。
框枠の面取りの大きさや丸みにおけるすべて、愛情と時間で生み出したラタンチェスト。


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今回は観音開きの2枚扉タイプです。


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オリジナルは4枚扉。横長が安定感あります。
2枚扉もすごく良いのです。正方形に近い格好良さがあります。
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08.30 Tue

Hard maple/ Round table
Kurumi/ Round table


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08.30 Tue
rattan chest / black cherry  

本体が形になったので、扉のラタンの編み込み。
ラタンも美しいものは貴重で、ヨーロッパのほうでも人気があるために、そちらに流れていってしまうだとか。


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昔、ぼくが小学生のころの思い出。
母の実家の縁側には、美しい籐編みの椅子が置かれたいた。
それこそ、美しい日本建築である。
今なら、こだわりの庭付きの蕎麦屋みたいだ。

縁側の椅子のそばには、うちわも置いてあった。
そのうちわもとても簡素で粋な姿をしていた。

一度どんな木が家に使われているのか、おばあさんに尋ねたことがあった。
ヒバ、ヒノキ、スギ、エンジュ、ツガ、ケヤキ、クリ、山桜、建物にはいろいろとこだわった木が使われていた。
名前も全て言えるほど、どこに何の木を使っているのか説明できるほどだった。
おばあさんは、それだけ、木と家を愛していたんだと思う。

家具もいろいろ珍しいものがあった。ケヤキ、セン、黒檀、柿。
そして、籐で作られた椅子。

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小学生のぼくは、その椅子をどうやって座るのかわからないまま、寝転んだり、本を読んでみたり。
うちわで扇いでみたり。

小学生には大きめサイズのその椅子は、その存在が大人っぽかった。
姿は威張っていないんだけど、なんだかほっこりとするのだけれども、堂々とした佇まい。

寛ぐためのものということが、寛ぎを求めていない小学生のぼくには、
「この良さがいつかわかる日が来るんだろうな、、」という大人の物であったのだ。

デザインに興味を持ち、デザインを学び働き出すものの、「なんか違う」という気持ちでしかなかった。

本物の素材が好きだったと自覚するのは10代では無理だった。
オーセンチックな天然素材で品良く作られた物。
それらが経年変化で美しくなっている様が、たまらなく心に沁みこんでいたのだ。

ラタン編みは、そんなおばあさんの思い出だ。

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修行時代におばあさんの家を尋ねたことがあった。
知っている家だったのに、感動がたくさんあったのだ。
あらためて目ではっきりと見たラタンの椅子や建具や家具たちはさらに時間を貯め込んでいた。
オーセンチック素材たちは、なんとも美しく、深く、輝き、軽やかに、重く、静かに話しかけてくれた。
何も説明いらずの、物たちの言葉は今も尚、ぼくにいつも安心を与え続けてくれている。

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08.27 Sat
いよいよ納品に伺いました。

クライアントご主人のMさん、昨晩は楽しみ過ぎて3:30まで寝られなくて、朝は楽しみ過ぎて5:30に目が覚めてラジオ体操に行ってきたと。

めちゃかわいい人。

2階への階段での搬入も無事に終わり、家具を設置。
設置していく中にも、何か空気が変わっていくのを感じる。
インテリアを愛する、家具を愛する、自分を大切な人を愛する、そうやって愛することで高まり巡るものこそが、幸せというものなのかもしれない。

black cherry living chest




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何千年前の土の置物や、額装された杉本博司さんの写真や、物の奥に(いや前に)ロマンが見えてくる。
哲学や芸術や工芸やそれらをロマンというカテゴリーでくくってしまいたくなる。


hard maple tv shelf

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テレビ台も設置。
ゴールドムンドやリンなどパワーアンプ系の熱も逃すデザイン。
ゴールドムンドやリンはデザインというか音作りも背景もやり方も芸術的だ。
透明感もパワーもある。



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黒の革の椅子。 
ボタン締めの黒革椅子は、古い車のシートみたいで好き。



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座らせて気分を味わらせてもらった。
やっぱり車の革シートのような上品な気分になるから良い。


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熱を逃す ルーバーがかわいいなと思っている。

ローテーブルの設計を終えたけども、創作する部分が大半。
打ち合わせは分厚い板そのものを見て頂いただけであるから。
ただ、いいものにしたいと。
李朝の家具のような重みと時代を背負ったような、それに共鳴できるようなローテーブルにしたい。
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08.26 Fri

チーク材と合わせたいカーキ色の布地。

できればカーキ色だけでなく、グレー色も組み合わせて一緒に使いたい。


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08.25 Thu
Living chest / black cherry oil finish /brass
W1618 D420 H870

オリジナルのリビングチェスト
クライアントは壺を飾りたいとおっしゃっていました。
10年以上前に、円卓やコンフォートソファなど作りお届けしており、今回のご依頼の際に、家具への愛し方やインテリアへの楽しみ方など、10年前よりも洗練されそしてまさに大人っぽいゆとりや、遊び心を感じなんだかとても嬉しく思ったのでした。
若い頃から変わることのない「好き」な気持ちは何より若々しさを感じさせ、輝いている。

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10年前と変わらない「好きな雰囲気」の木目や木柄。
ケバケバしい派手さは嫌うが、
「落ち着き」と「動き」が共存しながら、常に健康的で朗らかな木質を好む僕。
テーブルを作るときの木柄の配置とは確実に違いがあるのだけど、チェストなど正面の顔の木柄配置は、僕の中で出来上がっているルールがある。

なんとなく説明できるけど、
説明できない部分に、秘伝があるわけだ。


今週末に、めでたく納品をさせて頂く。
納品に伺う作り手としても、とても楽しみなのである。
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08.24 Wed
落ち葉を拾うことは、そんなにないけども、これは拾った。

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08.24 Wed
チェストというものへの思いが深い。
収納として使えるが、インテリアとして部屋の雰囲気を良くできる家具だから。
ずっと好きである。
思えば一番最初に作った収納家具は、脚のある16杯の抽斗のチェストであった。
整然と並ぶ抽斗に、家具をこえた美しさや芸術性を感じていた。
言ってみれば、素材や時間の芸術的な部分を、家具に落とし込んでいるようなものである。

最近、1930年代ごろから2022年、現在までの音楽や物など時代背景をさかのぼった。
というより、ゴスペルやブルースから、ロックやシャウトや、、結局はソウル(魂)が人間が作る素晴らしいものには、必ずといっていいほどこもっていて、それを歌う時や物を生むときに、シャウトのようなスパークのような、そんなことが、ずっと続いてきたわけだ。

そこには純粋さと、青春のような熱いもの、まさに情熱があって。






このラタンのチェストはお店で10年ぐらい経年変化している。毎日見ているからその経年変化を劇的に感じるわけではないけども、感慨深いのだ。

なんせ10年という時間でしか出ない色(雰囲気)になっているから。
これって作り手としては、良かったと思うこと。
できれば「良かった」と思うことを重ねていきたいのだが、その答えは簡単にはわからないし、それこそ10年ぐらいかかる。
だからこそ、情熱や芸術なしでは生きていけないぐらい日常そのものに芸術を発見し、根拠はないけど、未来のビジョンの中に、新しいチェストが必然的に存在していくのである。


このオリジナルのチェストの素材はナラ材とラタン。
素材の組み合わせによるハーモニーもなんでもありではない。
これにはこれっていうのが、なんとなくだけどしっかりある。

ちょうど今製作しているラタンチェストは、チェリーとラタンのハーモニーなのである。
チェリーは女性っぽい。楽器にも使われるような、品の良さがある。
それをラタンという植物の素朴さを、丁寧な編み込みで品良く扉にする。
まるで、美しく願いを込めていくように、高めていく。

本当におもしろい。
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08.20 Sat
西尾市まで採寸に伺いました。
ダイニングテーブルのサイズ感を計測ということ以上に、住まいの雰囲気を見させて頂きました。
厚みを感じる漆喰の壁で仕上げられたお住まい。






ダイニングからの眺め
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縁あってこのテーブルを見つけてくださり、ご相談にいらっしゃっいました。2022082004.jpg
O house mizunara raining table

2400mm程度のサイズのダイニングテーブルを探されていて、
なかなかグッとくるものと出会えずにいたそうです。


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耳付きにこだわってはいないということです。
お住まいを見させて頂いて感じたことは、
旧家のもつ時間の蓄積の魅力と左官仕事の重みと美しさが、すでに存在しているということ。
庭を眺めるような時間が、食という時間の背景に感じられそうなお住まいでした。

本物の自然素材の良さを、品よく家具に集結できればと思いました。




旧縁側は、一段低く土間となって、リビングとダイニングがつながっていました。
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参考に持参したイージーチェア。この椅子とどんな調和があるのか確認をしたかったのです。
休日を過ごすような雰囲気に。
心地の良いダイニングチェアを作りたい。

色の濃い木なのか、白い木なのか、、、それよりもまず、材の雰囲気が良くなければ何も始まらない。
色味は決めずに取りかかりたいと思います。
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