4月になり、ストーブの火も消えていることが多くなった。
ほのかに残る余熱が恋しそう。
いろんな季節感があるが、火の温かさや石の冷たさは、体感である。
木のぬくもりっていうが、あれも体感である。
子供がはっとすることを言った。
「ストーブは暑くないけど温かいんだよねー」「ファンヒーターは暑いけど、なんか寒い」
木や紙や革のことも同じくハッとするようなことを言ったんだけど、全部、触感でとらた素直な独り言だ。
それらのことは、遥か昔から変わっていない命の感覚で、脳の原始的分野であり、最も大切なことである。
でも、ぼくらの日常はどうだ。
本当に大事なことは、増えたのかな? 結局、そういう心地よさって、どこにでもあってどう生活の日常に取入れていくかどうかであって、高級なディナーを食べなくとも、月の下にテーブルを出して、食べてみるかどうかだと思う。
公園で、寝転んじゃえばいい。