07.02 Sat
朝の掃除。

半年間、うちの工房で、見習いとしてお世話した子が、
最後の日となりました。

残念ながら彼は、僕の求めている家具作りにはついてこれませんでした。

僕の家具に対する思いは深く、見習うには厳しいようです。

彼自身は悪気がないのですが、最終的に大切な機械を壊してしまいました。
去年覚悟を持って購入した機械なのでとても悲しいですが壊れたのが機械で良かったです。

車や機械などのパワーツールは、とても大きな破壊力を持っているので、一瞬の判断のミスでたった一回でも間違ってしまうと重大な命にも関わる大きな事故につながる可能性がある道具です。


被害が機械で、本人や周りの人でなくて本当に良かったです。

パワーツールで言えば、最近、高齢者の危険運転が怖くてしょうがありません。

携帯電話やスマホをしながらの不自然な運転も、怖くてしょうがありません。

自分も、いまいちど、身を引き締め、気をつけていきたいと思います。



さて
家具作るうえで機械の精度は何より大切にしていますので、すぐに対応し、仕事ができる状態まで復旧しましたが、仮の状態。

お盆休みはその機械のおおがかりなメンテナンス期間となりそうで、何かと労力と費用がかかりそうです。

がんばります。


僕の求めている家具作りには、深い洞察力が不可欠です。
あえて言えば愛情も。



そして、彼の最後の仕事は、お店の掃除と納品の手伝いでした。
彼にとっては、自分を知るうえで、人生のとても大きな収穫があったようです。







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年々、
家具を想像する世界はおおらかに広がっているのに、一つ一つのできごとのディテールは木漏れ日の光のように繊細に感じています。



工房の作業台が一つ空きました。

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