最近はインスタグラムやフェイスブックなどで知ってくださった方や、また長年応援してくださっている方が、尋ねにきてくれることが多くなったと実感するこの頃です。
僕の作る家具は、一般的な商売とは違って、売る物はないのです。
家具を作る工房には物を生み出している現場そのもの、
そして、
気軽に来ていただけるように開いているお店(ショールーム)に並んでいるのはアイデアの結晶。
そんなことを説明する必要もないような空気があるような気がするのは、何かを見せるためにやっているわけではなくて、できた物を置いてあるというスタンスだから。
17年前は将来はカタログを作ってオリジナル家具を充実させていくつもりでした。
でもそれは、
企画する仕事だったり、グラフィックの仕事だったり、職人が楽しんでやることではないことに、すぐに気がつきました。
企画してイメージを作って、宣伝して、
すくなくとも、家具職人ではないです。
木を削って、香りが染み付いて、毎回作るものに、挑戦をして。
コピーとペーストができない物作りの難しさと将来の未知さが、嬉しいのです。