数年前にチェストを作らせて頂いたクライアント。去年の夏ごろから打ち合わせを進めてきました。
以前作らせて頂いたチェリーのチェストをとても気にってくださっているようで、僕の作る家具の雰囲気を求めて下さり今回も何かいいアイデアがないか相談を受けながら、クライアントにとって一番の家具を考えてきました。
こちらは、以前製作し使って頂いているブラックチェリーのチェスト。

木と家具が大好きな僕があり、どんな暮らしの中にもあり永く使われるそんな家具を作りたくて、美しい木と誠実な仕事だけで潔く形にしました。
それから数年経ち、クライアントのご家族はは年の離れたお子さんが増えていました。
かわいい小さな女の子。
「もう孫のようです」ってクライアントは笑いながら穏やかに話してくれました。
今回は、リビングに収納を増やしたいというご相談です。
お子さんの物も増え、リビングの収納をなんとかしたい。
将来、家を建てることも考えて、引越しをしたらその家具をまた使いたい。
マンションにお住まいで、今と将来を想像しながら、じっくり考えてきました。
先日、搬入ができるか、型板を作って最終的な確認もさせて頂きました。
そしていよいよ製作です。
木はブラックチェリー。
とても大きな家具になります。
厚い材も使いメリハリのある木取り。
ダイナミックなスケールになりますが、暮らしの道具を包み込むような暖炉のような存在をイメージしています。





木取りを終え、たくさんの材を使うんだという実感がすごい。