コーヒーテーブルをご相談頂いている方への提案で、
クライントはお花を扱うお仕事をされていて、花器を置いて撮影したりもするということでした。

小さなサイドテーブルという存在は、なぜか親しみもわき、愛せる。
写真は、ぼくが23歳のころ作った家具です。
23年も前のこと。
機械を使わず、手道具だけで削りながら、部材の太さを決めていったのを覚えています。
つかみたい作りたい雰囲気みたいなものがあって、技術的にも経験も少なく、作りたいものが作れない、
でも、しっかりイメージはあって、やってはダメやっては微妙に違う、う〜んを繰り返し、ようやく作った家具でした。
細部の丸みや脚のほっそりとした削りなど、残った木より削った木の量のほうが多いぐらい、彫刻のように手探りで形を残したのでした。
このテーブルはじつは「花台」として作ったものでした。

日常に草花を。
ずっとそんなことを思っています。