都内のあるカフェのオーナーが絵も描くようで、とても気にってその絵を購入されたようです。
そして、絵の額装をしたくなり、ご相談をいただきました。
僕の場合、
額装といっても、大げさな額を作るのではなく、むしろ主張のないさりげない額が良いなあ、、と思っています。
せっかくなのでということで、絵を持参し東京から、はるばる打ち合わせに来てくださいました。
遠いといえば遠いけど、近いと言えば近いですね。
前回お店に初めて来たときに、お店の全部が気にってくださったようです。
「この空気はいったいなんなんだろう?」って感動をされたよう。
僕も最近忘れていましたが、その気持ち良い心地良い、という感覚のことを。
ついつい形や機能やデザインやモノの良さに意識がいくのですが、なんだか心地良い「いいなあ〜〜」というそういう心が解放されていく気持ち、それが僕の軸なのです。
打ち合わせの最後に、「自分の部屋は10畳ぐらいだけど、窓からの光が気持ちよくって、」と言ってスマホの写真を見してくれました。
自分の部屋からの眺めを写真におさめたくなるって、なんだかグッときます。
その写真には、別に驚くような遺跡や奇跡のような風景があるわけでもないけど、街並み山並みが見え、空が広がり、人の営みや時間を感じるような、そんな窓辺。
いつか家具をお願いしたいって思ってくださっいるようで、
ちょうど同じぐらいの年齢の方が、一年かけて打ち合わせが進み、ひとつの家具を作ることになったのですよ、ってお話させてもらい、じっくり必要な時間をかけて、自分の相棒となる家具を見つけて欲しいと思うのでした。

このメープルの家具が、自分の部屋(たぶん未来のつかめそうなイメージ)を凝縮して語っているようで、、、と。
なんか、すごくわかるなあ、、、。
そうやって自分の未来を、詩的に想像していくこと。
いつか家具を作りたいなあ、、、て、じんわり熱く思いました。

この家具、すごく今の僕が出ているし愛情をかけてる。