06.14 Mon
仕事の帰りに、久しぶりに実家に顔を出した。
母や父は、つい先日ワクチン接種の1回目を終え、少し明るくなくなっていた。

どこにいくにもマスクも欠かせないし、消毒も欠かせない日常。

子供たちは、修学旅行も卒業式も、自粛型で終えた。
先生たちでさえも、初めての経験の中、工夫をこらした日々は過ぎた。

長女も次女も、小さな卒業式だったけど、すごく泣いたようだ。
平穏な日々ではなかったけど、振り返ると沁みるように、この頃を思い出すんだろう。

春から、長女は高校生となった。のぞみさんの影響もあり高校は美術科。
今は日本画が面白いと言っている。先日、綺麗な夕空を見ながら、「そうそうこの空みたいに綺麗な色が良くて、日本画がいいんだよねー」ってポツリと教えてくれた。
それを聞けたのが、三者面談に僕がいくことにして、一番良かったことである。

次女のなっちゃんは、相変わらずである。
もう中学生なんだね。
いつか自分でご飯を食べられるようになるといいね、なんてもう思うこともないけど、なっちゃんが心地よいと思う場所はきっと本当に心地よいところだから、そんな場所で素敵にいられるといいね、と思うようになった。

土曜日のデイサービスは帰りは、お店に送迎してもらう。
カフェの営業が終わる時間。
ゆっくり寛いでいるお客さんと、ゆっくりお店にいる。


つい先日、のぞみさんと昔の写真をたまたま見ていた。
それはもう10年以上前の写真。
4歳と1歳の、かんなとなっちゃんの写真。
その頃の写真は、僕はなんだかつらくてなかなか見ることができないんだな。
辛いというと変なんだけど、自分の精一杯の明るさが辛いというか、なんもできない自分の無力さや未来が見えない不安さが、思い出されるというか、、。なんだかむしろすごくあたたかくて、辛いぐらいあたたかくて。

その頃、かんなの従兄弟のしゅーくんは、中学生だったのかな。
今は大学生。もうすぐ社会人。名古屋大学の医学部。


しゅーくんがその頃、なっちゃんの病院にお見舞いに来てくれた日に
「僕が治す」と言ったんだよね。
そんなでき事を話していたら、なんだかのぞみさんと号泣してしまった。
こみあがる。

のぞみさんが泣いてくれたことが、すごく嬉しかった。
のぞみさんは、僕のようになりたいと言う。

お客さんへのことなのか、家具作りのことなのか、でも言えるのは、見えている世界が一番近いところにいるのかもしれない。
きっと素敵な家具を生み出せる人になると僕は思っている。


忙しい日々なのか、静かな日々なのか、なんだか人の接する時間が減っているこの頃、70代の母と父のワクチンが始まったというのは、なんだか初めて一歩進んだような実感を持った。











春に、ほそぼそ花見をした。撮影の時だけはマスク外そうよ〜と撮り直した一枚。






卒業旅行(日帰り)と題して、奈良県へしっとり出かけたなあ。


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くるみの木 にて予約制のランチ。
全部、美味しい。

おもわずケーキも食べたな。
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奈良の町は、なんか良い。
といっても店は休業しているところばかりで、また来ようねーって。


古い町家を見学
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ここかわいいよーって。のぞみさんがまず言う。

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さすが高校生!最近は、おしゃれな建物が好きになったと本人は言っている。
ここがおしゃれかどうかは微妙だけど、めちゃ良いところがたくさんあった。

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お抹茶


驚きの高級なお茶菓子でした!
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抹茶が濃い!
「かんなちゃんは、緑の色が綺麗だから、抹茶が好きなんだね」と。なるほど、、。
まあ、そういう見た目が好きっていう食べ物ってあるしね。

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夕方の鐘の音がなんだかすごく良かったな。
明るく行きましょ。

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共有できる心地よい空を求めて。

僕たちもがんばります。


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