ブラックウォールナットのキッチン
特注のステンレスのワークトップが、板金から出来上がってきました。
もう20年一緒に仕事をしている板金屋さん。
僕が独立して間もなく、キッチンを考えて作って欲しいと依頼がありました。
個展を見にきてくださったご夫婦。
家具に共感をしてくださり、建設予定の住まいのキッチンをデザイン製作して欲しいと頼んでくれました。
家具の設計をしていた経験の中で、キッチンを設計することはあったものの、製作をしたことがなかった僕は、
シンクだけは外注で、自由になんでも作れる技術のあるところを見つけなければなりませんでした。
それがなかなか見つからず、なんとか辿りついても、既製品と変わらないようなセミオーダーのようなものぐらい。
家具設計の仕事をしていた頃、公共の建物で、理科の実験室などのステンレスシンクを見た記憶がありました。
ブルーのビニールで養生してあるいかにも施工後の、デカイ特注シンク。
あれだ!
キッチンの天板を作れるところを探しても、僕の納得のいく仕事ができる人は見つからなかったのですが、
視点を変えて、大型の物を加工している板金屋なら技術的にできるんんじゃないか、、、。と思ったのでした。
そんな気づきから、22年のおつきあいとなっている板金屋さん。その頃は業務用のバカでかい冷蔵庫の扉(部屋が冷蔵庫)などを製作していました。
なんとか、キッチンの天板を作れないか試行錯誤を一緒にしつづけました。シンクの加工、溶接、バフ、などその板金屋さんのつながりの中で、求めるステンレスの天板を現実に提案し届けることができるようになったのでした。
その当時、試行錯誤をしてくださった先代の職人であり社長さん。
板金工場のそばに小さな小屋があり、そこには木工傾斜盤だけが設置してあり、おが粉まみれで下地の木枠を加工していた姿が強く記憶に残っています。
「おーできるよー」って。「えっ?!?! できるんですか!」
「外寸?内寸?」
「そこは7mm」
「ええよー」って。
数年前に、先代は他界されました。
半年に一回ぐらい工場にお願いをしに行くペースの中、、、その間。
なんにもお礼も言う機会もなかった。
今更ながら 「おつきあいしてくださり、ありがとうございました」
新しいワクワクをくださり、天板が出来上がるのが楽しみで仕方ありませんでした。
そして今は、その後を引き継いでくれた野田さんのおかげて、キッチンのステンレス天板を作ることができております。
さてさて、出来上がってきた天板
早速、バイブレーション仕上げを施します。
ピカピカでちょっとダサいけど、一応わざわざこの仕上げから始めるのが一番納得いく。


なんせ今回は3700mmもある。
しっかり丁寧に、まさしく「いい感じ」になるまでひたすらバフがけする。
なかなかのコツがいるけど、他では得られない美しい表情になります。
特注のステンレスのワークトップが、板金から出来上がってきました。
もう20年一緒に仕事をしている板金屋さん。
僕が独立して間もなく、キッチンを考えて作って欲しいと依頼がありました。
個展を見にきてくださったご夫婦。
家具に共感をしてくださり、建設予定の住まいのキッチンをデザイン製作して欲しいと頼んでくれました。
家具の設計をしていた経験の中で、キッチンを設計することはあったものの、製作をしたことがなかった僕は、
シンクだけは外注で、自由になんでも作れる技術のあるところを見つけなければなりませんでした。
それがなかなか見つからず、なんとか辿りついても、既製品と変わらないようなセミオーダーのようなものぐらい。
家具設計の仕事をしていた頃、公共の建物で、理科の実験室などのステンレスシンクを見た記憶がありました。
ブルーのビニールで養生してあるいかにも施工後の、デカイ特注シンク。
あれだ!
キッチンの天板を作れるところを探しても、僕の納得のいく仕事ができる人は見つからなかったのですが、
視点を変えて、大型の物を加工している板金屋なら技術的にできるんんじゃないか、、、。と思ったのでした。
そんな気づきから、22年のおつきあいとなっている板金屋さん。その頃は業務用のバカでかい冷蔵庫の扉(部屋が冷蔵庫)などを製作していました。
なんとか、キッチンの天板を作れないか試行錯誤を一緒にしつづけました。シンクの加工、溶接、バフ、などその板金屋さんのつながりの中で、求めるステンレスの天板を現実に提案し届けることができるようになったのでした。
その当時、試行錯誤をしてくださった先代の職人であり社長さん。
板金工場のそばに小さな小屋があり、そこには木工傾斜盤だけが設置してあり、おが粉まみれで下地の木枠を加工していた姿が強く記憶に残っています。
「おーできるよー」って。「えっ?!?! できるんですか!」
「外寸?内寸?」
「そこは7mm」
「ええよー」って。
数年前に、先代は他界されました。
半年に一回ぐらい工場にお願いをしに行くペースの中、、、その間。
なんにもお礼も言う機会もなかった。
今更ながら 「おつきあいしてくださり、ありがとうございました」
新しいワクワクをくださり、天板が出来上がるのが楽しみで仕方ありませんでした。
そして今は、その後を引き継いでくれた野田さんのおかげて、キッチンのステンレス天板を作ることができております。
さてさて、出来上がってきた天板
早速、バイブレーション仕上げを施します。
ピカピカでちょっとダサいけど、一応わざわざこの仕上げから始めるのが一番納得いく。


なんせ今回は3700mmもある。
しっかり丁寧に、まさしく「いい感じ」になるまでひたすらバフがけする。
なかなかのコツがいるけど、他では得られない美しい表情になります。