
革を縫うの針などの道具が、工房に来るまで下準備をしておきます。
使用するヌメ革は、厚み3ミリです。革の先端を木部のフレームに沿って巻き込むように整形しておきます。
3ミリもあると、なかなかしっかりしているので、細かくは曲がってくれません。
事前の準備で革を曲げておきます。
革を水で濡らし、型に合わせ、ゴムハンマーでたたきます。そうするとなじんでいきます。
そして乾いたら、帆布を裏張りします。
ちなみに帆布は、革の伸びを抑えるためです。1ミリぐらいの厚みですが、座りごごちもずいぶん違います。どちらが気持ちよいかは別問題ですが。
革を釘で打ち付けていくのは、最後ですので、しばらく先になりますが、
間違いなく素敵な家具が出来上がると思います。
それから、こちらも試作を進めている家具です。去年から長期的に進めています。
安楽椅子(eazy chair)です。

去年試作していた時は、もう少し大きかったです。微妙な差で良くなったり悪くなったりしますから、こういう試作はとても大切です。
それから、その物をつくるべきタイミングはとても大切です。
その度に起こる一期一会の情報や出来ごととコミュニケーションしながら、たどり着くように作っていくのが、一番ベストな創造だと思います。
そこにさらに経験や気持ちが合わさっていく時を待つよう、進めています。
少なくとも、僕は、その方法が良い結果に結びつくことが多いです。