04.19 Tue
確かなこと



やはり僕は自分が死んだ後の未来のことのために、命を費やしていきたい。
次の世代のため、もっともっと先に確かなもの。

最近なんだか感じるのは、それって今だけじゃないの?って思うものが一見強く目に入ってくることによって、なんだか落ち着いていられない雰囲気があるような。

濃度が薄まっているような。

電話営業は頻繁にある。電気関係、インターネット関係、グーグル関係、クレジット関係、助成金関係、広告関係、、、。
全部、3年後に存在しているのかどうか疑問であるし、職人である自分の作業の時間を削ってまでその新しい何かに変えないといけないと思っていないし、侍魂としてのやる気へのデメリットが大きい。

僕は、営業はしない。

10年食べられない覚悟で一生懸命家具を作り続けた。
雨の日も風の日もである。
23歳から家具作りを始め、27年間。
いろんな大変な状況がが過ぎていった。
それもただただ家具を作り続けることで、焦ることもなく、ぶれることもなく、本当に必要なことだけしか備えていないシンプルな世界で生きてこられたように思う。

確かなことは、ご飯を食べると元気が出て力が出る。明るい夢や希望があると同じ作業でもまったく疲れない。
疲れるのは体だけで、ご飯を食べて、よく寝れば大丈夫。

古き良き時代というのは、1950年代や1960年代のことだと思っている。
確かなものってなんだろう?

僕にとって確かなものは、人がワクワクして体と心を生き生きと動かし、自信を持って仕事をすることである。
そしてその仕事が、美術的であり、詩的なものであり、何年先にも続いていくものであること。
今だけなのは、流行として流していきたい。

実る頃に流行おくれになるようなそういう営みは嫌いだ。

やり続けること、耕し続けたものだけが実らせる営みになら、人生を預けられる。
trackback (0) | comment(-) real world

trackback

この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック