06.09 Thu
数年前に、デスクを納品に伺った際に、ご相談頂いたベランダ。
リビングに面したベランダを「居心地良くできないか」とご相談。

当初、工務店さんに相談しているものの、なんだかな〜という感じのようで。

ご相談頂いてから、数年過ぎましたが、
良くするアイデアに自信がありましたので、特別にベランダのプランと施工をさせて頂きました。


直射日光が強いベランダ。
まずは壁面に、日よけとなるタープひっかけるための鉄製の支柱をコーチボルトでしっかり取り付け(支柱は脱着式)。
鉄パーツも今回用に製作したものです。







そしてその下に、ベランダで使う道具をひっかけるためのバーを固定。
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リビングは2階で、リビングに面したこのベランダが良くなると、空と緑を楽しめる広がりのあるリビングになりそうで、効果絶大のミッション(笑)と自負しながらの施工です。

デッキ材はウリン材。比重も重く褐色の綺麗な材です。強度がありクオリティーが高く仕上がりました。
最初はレッドシダーの休暇を連想させるような香りとともに、素材の柔らかさを生かしたデッキをイメージしていました。
思ったよりも材料が高く、
スギやシダーの良いところは、高級ではないところだと思っていたので、やめました。

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結果的にこのウリン材で、本当に良かったと思っています。

重たい材料なので2階への搬入は大変でしたが、メンテナンス性を上げるために、パネル状にしています。
全部で4枚の大きなパネルでしっかりとした重量ですが、とくに問題はありませんでした。
その分、腐りにくく長持ちするという重さですね。


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ベランダのゆるやかな水勾配のとってある床には、アジャスターで対応しました。
見えなくなるアジャスターですが、質の高いものをセレクトしています。

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排水により溜まった落ち葉などを点検できるように、備えもしっかり。
点検口はしっかり同じウリン材で、フラットに収めまります。
質の良いアジャスターが4つも付くので、大げさに感じなくもないですが。


アジャストの調節もスムーズに行きました。
とっかかりの予測が鍵となります。
アジャストしてデッキをふせて、フラットになったウリン材床。
美しく硬質なデッキは、質の高さと気持ちよさを兼ね備えていました。

ただデッキを作ることがミッションではなく、気持ちのいい場所にすることが目的です。
そして鉄製のプランターカバーを設置していきます。
その中に、鉢のままの植物を並べられるような設計で、水はけも良い構造です。

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並べて傷ったところをタッチアップ。
なかなかセンスの良いグレーです。
最近市販されるようになったサビ止め効果の高い専用の塗料。



おーこれは良いです。
もちろん、イメージしたようにうまく施工と結果がまとまりましたが、
使用前と使用後の変わりようの嬉しさまでは、想像できていませんでした。
これだから、楽しいのです。

もちろん技能な技術が役にたてることは、嬉しいことですが、
人を幸せにできるかは、アイデアが鍵となり、掴んだ良いイメージを諦めずに、形にするところまでやり切るのがミッションと言えます。
普通とは違うことを、普通以上に良くするのは、どうしても時間がかかってしまいますが、
その経過した時間や納得したことは、きっと必要だったことなんだと常に思っております。

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クライアントが、とっても喜んでくださって、
家具から延長したエリアですが、居心地良くを叶えることが出来てほっとしております。
さて、タープをこれから製作しようか既製品にしようか、、検討が始まります。
僕のイメージには、ソファもローテーブルも描けています。
でもソファは今使っているものがありますが。
なんとなく、休日の空気感とカジュアルダウンしながらも上質でありたいと、生活のことを願うのであります。


そして、今回のクライアントより、もっともっと前に相談頂いているベランダスペースがあります。
もう少し広く中央にテーブルを置きたいな、、とイメージしたりのベランダ。
夕日も綺麗できっとそのベランダにつながっていくんだろうな、、とじんわりと染み染みと思うのでありました。
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