09.06 Tue
いよいよ製作に入るクルミの大きなチェスト。
天井までいっぱいの大きさで、抽斗も天井いっぱいの高さまで並ぶ。

作る家具が決まってからも、何の木で作るかずいぶんの間悩んだ。

クライアントからのご依頼は、もう10年以上前かもしれない。
その場にどんな家具を作るのかも、時間をかけて自分の中の納得を待った。
ずいぶん時間が過ぎたようでクライントとは、その過ぎていく時間を焦ることなく、哀愁を持って味わった。

作り始めることが、いよいよ本当に始まってしまうのが少し寂しい。
いや本当にだいぶ寂しいのだ。
時は流れる。
過ぎる。


時間をかけて、悩んだというより、待った。
家具を設計デザイン提案するというより、何かを待った。
それは作るべきタイミングだったり、いよいよだなという気持ちである。

いよいよだ。



朗らか系のクルミを見つけることができた。
材料が放つ雰囲気を見て手で持って触れてみると、安心する。
ひとつひとつ納得しながら、作っていけそうである。
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