抽斗の仕込み
本体と面一の収めにしようと思い、精度高く仕込んでいく。
湿度の変化での、木の伸縮を想像しながら仕込む。
樹種によって動きの違いもある。
木の伸縮を繰り返しながらも、長い時間で最終的に縮む。
縮まない方向もあるが最終的に縮むということは、短い年数での動きに合わせすぎないということでもある。
季節によってはキツくなる。
そのキツさは、ひと鉋かければスムーズになるほどの精度である。

鉋が使えて道理がわかれば、なにも難しいことではない。
それよりもこの家具を受け入れてくれる人の心が全てである。
