完成するまでに、作業とは違い、時間を経過させるという必要なことがある。
考えや納得といったことがあっての次の一手は、物の命を決める。
実際に手を動かし、作ることの責任の中で家具を作っているわけだが、
何になっていくかの創造は、作業という部分の責任とは違う。
両方が一致する感覚がある。
それは、本当にいろんな要素の集合であるし、未来に向けて意味や価値に湧くのである。
興奮と冷静さの中で辿りついていく。

クライアントは、テーブルでいろんな未来を想像してくれたと思う。
墨を使って創作したり、ご飯を食べたり、ミシンをかけたり、お酒とロマンチックな時間や、今までの時間を思い出したり。
そろそろ準備が整った。
まもなく納品である。




dining table / black finish
w2000 d1000 h700