バウムクーヘンを頂きました。
「お客さんから、頂いたんだよ〜〜」と、子供の前で喜ぶ。
誇らしげに。
家具を仕事に20年たったが、
プロとして慣れていっても良さそうなものなのに、いっこうに楽になることはない。
家具を考えただけでは仕事にならないのが、クラフトマン。
実物はコピーできないし、毎回同じ木はないし、同じクライアントも、同じ環境もない。
全ての責任はぼくにある言い訳なしの真剣勝負。
それを多少の経験でこれが良いと思うカンは働くのだけども、もっといいものはないのかを、毎回自問自答する。
寝てる間でさえ、考えてるんじゃないかと思うぐらい、さんざん考えたうえで、結局オリジナルのものが十分良かったのに気がついたり、突然答えが見つかったりする。納得するまできりをつけれない性格らしい。
天才でもないから、しょうがないのだけど、つくづくこだわるというのは美意識やプライドが良くも悪くも衝突し邪魔をし、なんとも精魂を燃やすというのか葛藤をする。それでも、ふっと解放されるときがあって、その瞬間はもう体が中に浮くような、とっても軽やかになる。
ぼくに、期待してくれる人たちがいるから、またがんばろうと思える。