このまま、しばらく寝転んでいた。
ぼくが小学生の頃、はじめて猫を飼いはじめた。
名前は「ジュリー」。
沢田研二のジュリー。
勝手にしやがれのジュリー。
それ以降は、統一されてぜんぶ「ミー助」。
だから、ミー助の子供のミー助は、、、となってややこしい。
ちなみに実家にいくと、最近、刃がぬけてヨボヨボのミー助がいる。
そして、妻と二人で暮らしている頃には、「ライ」というあだ名の猫がいつもいた。
もとバイカーのぼくが哀愁をこめて「ライダー」と命名。
とても、愛想のない猫だったけど、あけっぱなしの抽き出しがあれば、そこで寝ていた猫だった。
「ライ」は「ホリーウッドバディ」と家具屋の名前を決めた年から、いっしょだったから20年近く生きた。
ホリーウッドバディーの名前は、バディ ホリーが好きだったぼくは、それ以外思いつかなかった。
ライなしでは、01chairも生まれなかっただろう。
猫といっしょの暮らしていない期間が数年あったんだけど、、、今思うと調子が狂っていたかもな(笑)
昔、修行中にいっそのこと猫になったら、煩悩も消えて、めっちゃ幸せになれるんじゃないかと、思ったことがあった。
でも、「猫じゃないし。」
人間は、なんでこんなに求め続けなくては生きていけんのだろう?と思ったわけだ。
修行中の話。
鉋の刃を磨いでいると、
雑多なことは忘れることができるし、研ぎすまされていくから、これはイイと知り、
自分をシンプルにして、物を作ること以外は捨て、禁欲的に生きていきたいと思った。
鉋と猫が、ぼくである。